オープニングでは過去のトップリーグ９シーズンを映像で振り返った後に、日本協会の森喜朗会長、ＴＬの真下昇チェアマンの挨拶が行われた。つづいて昨シーズン２冠に輝いたサントリーサンゴリアスの真壁伸弥キャプテンから、森会長にＴＬ杯が返還された。

その後、ＴＬの南隆雄部門長により、今シーズンの概要説明が行われた。来シーズンから14から16にチーム数が増加するため「今シーズンは自動降格がない」、初めて公式に「外国人枠が３人から２人に減少（アジア枠は除く）」、「世界に先駆けて新ルールを導入」などの説明がされた。

さらに「サントリーのＣＴＢニコラス・ライアンがあと104得点で1000点に、ＷＴＢ小野澤宏時があと９トライで100トライ達成する」、「開幕戦ではアイドルグループ・『NEWS』の加藤シゲアキがキックオフボール・プレゼンターを務める」なども同時に発表があった。

 

昨季２冠の王者サントリーには、ＬＯ真壁が新主将に就任！

各チームのキャプテンや副将などが開幕節の対戦ごとに登場。代表して４人の選手がコメントした。

最初は、今シーズン初昇格したキヤノンイーグルスの和田拓キャプテン。「10年目を迎えるトップリーグで、プレーがきることを楽しみにしています。毎試合ひたむきにやって多くの人の心に残る、勇気を与えるラグビーがしたい。厳しいシーズンになると思いますが乗り越えていきたいと思います」と、２年目の若いＷＴＢ／ＦＢが初々しく語った。

次は、３シーズンぶりに再昇格した九州電力キューデンヴォルテクスのＦＬ松本充主将だ。「３シーズンぶりに戻ってくることができ嬉しく思います。降格して２年間、悔しい思いをしてきました。しかし、２年間培ってきた力を糧に戦っていきたいと思います」と、前を向いて語った。

昨シーズン準優勝に終わったパナソニックワイルドナイツからは、ケガから復帰したＮＯ８ホラニ龍コリニアシ副キャプテンが「今シーズンは、進化したワイルドナイツを見せるので、会場に来てください」とコメント。

さらに昨シーズン２度目の優勝を果たしたサントリーサンゴリアスのＬＯ真壁主将は「今シーズンのテーマは『ハングリー』です。昨シーズンの自分たちに勝てるようにやってきました。８月31日の開幕戦はＮＥＣと対戦します。（ＮＥＣは）勝ちたい気持ちを全面に出してくるチームなので、負けないようにハングリーになって勝っていきたい。今シーズンも２冠目指して頑張りたい」と、少々緊張した様子ながらも力強く述べた。

 

開幕は８月31日、来年１月27日に王者が決定する！

今シーズンから３代目のキャプテン会議代表に就任した、サントリーサンゴリアスのＮＯ８竹本隼太郎が「キャプテン会議は、ラグビーの和を広げる、社会貢献活動、東日本大震災の復興をやる、という３つの軸にしてやっています。

選手としてはまずプレーを磨き、日本のラグビーのレベルを上げるとともに、日本のラグビーの文化を上げていきたい。そのためにもキャプテン会議を充実し、昨シーズンよりよいものにしたい」

と挨拶があった。

日本協会公認のレフリーの紹介、全14チームの監督やヘッドコーチが、ラグビージャーナリストの村上晃一さんの進行によりクロストークが行われた。

最後に、日本協会の矢部達三専務理事が「日本代表の基盤となるのがトップリーグ。トップリーグももう一段のレベルアップが望まれます。また各チームも相当強化しています。10年目の節目にふさわしいゲームを期待しています」とカンファレンスを締めくくった。

トップリーグは８月31日、９月１日の両日に開幕し、31都道府県36会場で91試合が2013年の年1月6日（日）まで総当たりで行われる。上位４チームがプレーオフトーナメントに進出し、27日（日）プレーオフファイナルで優勝を決定する。